Facebook動画の保存は違法?著作権と個人利用の境界を整理

結論から

公開されている動画を自分ひとりで見るために保存することと、それを公開し直すことは、多くの国でまったく別の扱いを受けます。ファイルを保存する行為そのものが問題になることは、あまりありません。問題になるのは、そのあとの使い方です。

ここに書いているのは一般的な説明で、法的なアドバイスではありません。ルールは国によって違います。商売に関わる判断で迷うときは、ウェブサイトではなく弁護士に確認してください。

混同されやすい2つの話

1つめは著作権です。動画は作られた瞬間から、作った人のものになります。登録の手続きをしていなくても、投稿にその旨が書かれていなくても変わりません。誰でも見られる状態で公開されていることと、見た人に権利が移ることは、まったく別の話です。

2つめはFacebookの利用規約です。これは法律ではなく、Facebookとサービスを使う人との間の契約にあたります。規約違反は犯罪ではありません。Facebookがアカウントを制限する根拠になるだけです。性質の異なる2つの義務で、よく混同されます。

問題になりにくいケース

自分で投稿した動画を手元にコピーしておくのは問題ありません。公開されている動画を、再配布せずにオフラインで見るために保存しておく場合も同じです。使う許可を得たものを保管しておく場合も同じです。本当にパブリックドメインになっている素材や、再利用を認めるライセンスで公開されている素材も、保存して構いません。

トラブルになりやすいケース

他人の動画を自分のページやチャンネル、フィードに転載することは、クレジットの有無にかかわらず問題になります。ライセンスを取らずに、商用や広告収入のあるコンテンツにクリップを使うことも同じです。クレジット表記を消したり、トリミングで隠したりするのも避けてください。

見落とされがちなのが、動画に入っていた音楽の再配布です。Facebookのアプリの中で再生するために許諾された曲は、手元のパソコンにあるファイルとして配ることまでは許諾されていません。この種の利用は、自動の検出システムが確実に見つけます。

「転載元」と書いても許可にならない理由

「転載元は投稿者様」と書き添えても、それで公開し直すことが合法になるわけではありません。クレジットは礼儀であって、許可ではありません。許可を出せるのは権利者だけです。そして、頼んでみると思ったより簡単に許可が出ます。用途を具体的に伝えて、クレジットもきちんと入れると伝えれば、制作者が快く応じてくれることは珍しくありません。

自分の作品が無断で使われていたとき

自分の作品が許可なく使われている場合、Facebook側に報告の窓口があります。当サイトにもDMCAのページがあり、連絡先と、削除の依頼に対応するために必要な情報をまとめています。